世紀末女の覚書

メンヘラの日記です。

メンヘラ女の話

私の話をしよう。

 

今から20年ほど前の冬、私は生まれた。

2人姉妹の長女としてこの世に生まれた私は、物心ついた時にはメンヘラだった。

 

前回の記事で周りの大人に話してみよう、と言ったが、それの難しさをこの2週間で痛感している。

そもそも、死にたいと思うことが彼らにはないのでこちらには寄り添えないのだ。

死にたい、つらい、生きたくない、と思うことがない。

あと、メンヘラにはそもそも大人を信頼することが出来ない。

 

私の親はいわゆる毒親だ。

父親は小さい頃から母親に暴力を振るっていた。家の中で破壊されていない場所はなかったと思う。ベランダの一枚ガラスですら父親に破壊されていた。母親はそんな父親を愛していた。殴られても殴られても愛しているので別れる事が無い。夫婦喧嘩の延長か、母親が父親に刃物を向けて殺して欲しいと、喚いている日もあった。そんな母親のストレスの捌け口は私で、私も事あるごとに殴られていた。

殴られる事によるストレスがどこに行くのかというと自傷に繋がるのだ。

 

幼稚園の頃は毎日殴られて叱られるので足の爪まで噛んでいた。指先の皮も剥いたりして私の指先はぼろぼろだった。

それを見て母親はまた叱るのだがやめられなかった。足の爪は未だに噛み癖が治っていない。

小学・中学の頃は大人しく親の機嫌取りに徹した。

高校生になりそれが爆発してメンヘラを拗らせたのだが、それはまた違う話にしよう。

 

私には妹がいる。妹は親戚の中でも末っ子なので父方、母方の祖父母から無条件に可愛がられていた。もちろん両親からも。

欲しい楽器は買い与えられ、大学ですら祖父は無条件で入学金を与えた。

一方で私は大学進学の際には両親から猛反対を受けフリーターの道を進んだ。欲しい物は買ってもらえなかった。

 

姉妹差別と暴力、支配、そんな家に嫌気がさして実家を飛び出し、当時の彼氏の家に匿ってもらっていたのだが、彼氏も彼氏で私に転職を要求した挙句、転職先が決まれば私の口座に勝手に金を振り込み、勝手に借用書を作成し、借金を負わせ引っ越させた後に「セックスしたくなれば遊びに来て」と言い出したので破局した。

 

私には今恋人がいない。

居たのだが、実家にいる両親から金を集られてしまい、それを苦に自殺未遂をした際に怖がって逃げられてしまった。

そりゃ怖いよなぁと思う。彼女から遺書が来たら怖いと思う。

私は彼に助けてもらえると思っていたし、救ってもらえると思っていたが、彼はそれを私が彼を陥れようとしている!と、捉えたみたいなのだが、未だに彼は恋人面をしている。

 

私と彼は両想いなのだが、彼が私に対して恐怖を抱いている限り一緒にはいれないのだ。

メンヘラは治る。それが彼の口癖だが、私には理解が出来ない。家庭環境や周りの環境はそんなすぐに忘れたり出来るわけじゃないので、私は未だに家族が怖いし、自分の意見がない。私は自分がメンヘラなのは自分の所為なのだと思っている。

周りの大人が基本的に信頼出来ないので恋人にしか相談できない。

1人になれば思い出すので、一人暮らしで恋人がいない今、リストカットうつ状態が激しくなってしまった。仕事にも行けなくなってきたので来月で辞めるつもりだ。

欠勤が増えてしまい、出勤しても罪悪感しか生まれないので死にたいが爆発してしまいそうなのである。

メンヘラは正社員にはなってはいけなかったのだ。メンヘラにはフリーターが似合う。

 

それもこれも自分の所為なので、仕方ない。

メンヘラを受け入れてくれる良い会社なのだが迷惑をかけられないのでフリーターに戻ろうと思う。

 

私の好きな彼が私を好きで愛してくれているという事実だけでメンヘラは生きていけるのだ。

だからメンヘラと別れたのに恋人面して触られたらメンヘラは発狂しちゃうので、みんなメンヘラと別れたならきっぱり突き放そうな。